English
2023年5月26日 (金) 15:20 ~ 15:40B3-4WJWTPセミナー会場 B

カメラとAIで進化する社会インフラの遠隔監視

深刻な人手不足の中、社会インフラの維持管理は危機的な状態にあります。この問題に対処するため、さまざまなテクノロジーを駆使した対応策が検討されていますが、その中でも最も現実的なのは、監視カメラを使用して撮影した映像を遠隔から取得できるようにすることです。これにより、故障などの対応のために現地へ作業員を派遣する頻度を減らせるほか、定期的な見回りなども遠隔から映像を用いた手段で代替できるようになります。このように、社会インフラの遠隔監視に、カメラの映像を用いることは、ひとつの大きなトレンドとなっています。
横河電機の子会社であるアムニモ株式会社は、堅牢なIoTデバイスと、映像を用いて業務を効率化するクラウドサービスを提供することにより、急速に売り上げを伸ばしている企業です。アムニモが提供するLTEゲートウェイは、監視カメラにPoEで給電して、カメラがフリーズした時には自動的に再立ち上げを行なう機能や、外部電源が遮断された際にもしばらく動作を継続する瞬停対策機能など、従来のLTEデバイスにはほとんど搭載されていなかった機能を実装しています。
またアムニモの映像用クラウドサービスは、ゲートウェイに搭載されたSSDへ録画しつつ、重要な映像をクラウドにアップロードして視聴可能とすることにより、LTE通信で伝送されるデータ量を増やさずにリッチな映像処理機能を実現しています。
さらに現在、低消費電力で高速なAI演算を行なうことが可能なチップを搭載したAIエッジゲートウェイの開発を進めており、画像AIによる異常検知も新しい事業領域として加わります。
本講演では、アムニモの映像ソリューションと画像AIにより、社会インフラの遠隔監視がどのように進化するか、事例も参考にしながら解説していきます。

アムニモ株式会社
開発部マネージャー
和田 篤士 氏
通信キャリアのM2M/IoT部門で活動したのち、2019年8月より現職。現職ではIoTデバイス・サービスの企画を担当する。また著書に『あなたの会社がM2M/IoTでつまづく25の理由』(2017年:株式会社インプレスR&Dより発売)がある。