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2023年5月26日 (金) 10:30 ~ 11:10S3-1WJWTP特別講演会場

IEEE 802.11無線LAN最新標準化動向2023

2022年9月には日本でも5,925-6,425MHzが無線LANに開放され、6GHz帯のIEEE802.11ax/Wi-Fi 6Eが使えるようになりました。そして世界では、現在標準化中のIEEE802.11be/Wi-Fi 7の先行製品の発表がすでに始まっています。IEEE802.11beは802.11n/Wi-Fi 4、802.11ac/Wi-Fi 6、802.11ax/Wi-Fi 6/6Eに続くメインストリームの高速化無線LANであり、スループット30Gb/sと遅延・ジッタの改善を目標とするものです。一方で、802.11beの規格ドラフトが802.11 Working Groupで承認レベル75%を達成したことを受け、さらに次のメインストリーム活動として11bnのグループが立ち上がろうとしています。また、従来のメインストリーム無線LANはマイクロ波帯である2.4/5/6GHz帯を用いますが、このマイクロ波帯の信号をベースにミリ波帯信号を再定義し、マイクロ波帯と親和性を高めて平行利用する議論も行われています。本講演では、進化し続けるIEEE802.11無線LANの最新標準化動向とそれらの注目技術について解説します。
株式会社東芝
研究開発センター 情報通信プラットフォーム研究所 ワイヤレスシステムラボラトリー フェロー
足立 朋子 氏
東芝にて無線LANの研究開発に従事。専門は無線通信プロトコル。2001年からIEEE 802.11無線LAN標準化活動に参加、802.11n標準化ではEditorial Panel Member。2004年に802.11j標準化活動功労賞、2010年に802.11n標準化活動功労賞、2021年に802.11-2020標準化活動功労賞、802.11ax標準化活動功労賞を受賞。また無線LAN関係の活動により、2014年に一般社団法人電気学会 電気学術振興賞、2016年に第48回市村産業賞、2018年に電子情報通信学会業績賞、2021年に文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞。その他、2011年及び2015年に関東地方発明表彰受賞など。Beyond 5G推進戦略懇談会検討WG構成員を務めた他、総務省情報通信審議会専門委員などを務める。