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2023年5月24日 (水) 11:30 ~ 13:10S1-2WJWTP特別講演会場

スペースICT推進フォーラムセッション~宇宙ビジネスの未来がわかる~

宇宙ビジネスの新しい潮流とスペースICT推進フォーラムへの期待
スペースICT推進フォーラム 会長/東京大学 教授 中須賀 真一 氏
官からベンチャーをはじめとする民への活動主体の移行、多数の小型コンステレーションビジネスの登場など、宇宙開発利用の進め方、宇宙ビジネスはかつてない変革期を迎えている。また、宇宙以外の分野からの宇宙への参入も相次ぎ、宇宙が異業種との連携で「イネーブラー」となって新しい価値を生み出す世界が展開されつつある。本セミナーでは、そのような宇宙ビジネスの変革の現状と将来のビジョンを紹介するとともに、ICT分野において異業種の宇宙への参入を活性化し、宇宙で新たなビジネスを興すことを目指したコミュニティ「スペースICT推進フォーラム(SPIF)」の紹介とそこへの期待を述べる。

NTN実現のためのミリ波帯高利得レンズアンテナの一検討
マイクロウェーブファクトリー株式会社 服部 元磨 氏
次世代無線通信システムのBeyond 5G/6Gでは,地上に留まらず,海上,空中,僻地,宇宙への通信エリア拡張が期待され,非地上系ネットワーク(NTN)の実現に向けた研究開発が活発である.NTNは広帯域なミリ波帯を用いることで,高速大容量,低遅延な通信を提供可能だが,伝搬損失が大きく高利得なミリ波帯アンテナが必要となる.そこで,高利得アンテナとしてレンズアンテナに着目し,検討結果について紹介する.

NICTにおける光地上局テストベッド整備
国立研究開発法人情報通信研究機構 主任研究員 斉藤 嘉彦 氏
衛星-地上間の通信における高速化を目指す上で空間光通信は有望な手段として近年研究・開発が進められている。また、空間光通信はその指向性の良さから暗号通信との親和性も良く、今後ますます需用が増すと考えられる、高いレベルでの安全性を持つ通信を確保する上で非常に重要な通信手段となっていくと考えられている。現在NICTではテストベッドとして利用可能な光地上局の整備をしている。鹿島に2m口径の光アンテナに加え、小金井、鹿島、神戸の3拠点に40cm口径の光アンテナが整備される他、可搬型光地上局や運搬可能な小型地上局も用意される計画である。また既存の光アンテナに対しても天球上を高速で移動する衛星を精度よく追尾するための精追尾機構や、さらに大気を通過してくる際に劣化したビームの波面を補正する補償光学系の整備も進んでいる。本講演では、これらの取り組みの紹介を行う。
東京大学大学院工学系研究科 教授
スペースICT推進フォーラム 会長/東京大学 教授
中須賀 真一 氏
マイクロウェーブファクトリー株式会社
服部 元磨 氏
国立研究開発法人情報通信研究機構 主任研究員
斉藤 嘉彦 氏