2024年5月29日 (水) 15:30 ~ 16:10S1-4TLDX特別講演会場
人・モビリティ・インフラが協調した安全安心で持続的な交通社会の実現に向けた「交通インフラDX」への取り組み
交通インフラDX推進コンソーシアムは、交通インフラのDXによる、人・モビリティ・インフラが協調した人生100年時代の安全安心で豊かに暮らせる持続的な交通社会の実現を目指し2022年8月に設立。
背景としては、2019年度から3か年で実施した官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)の「交通信号機を活用した5Gネットワークの構築(信号5G)」では、交通信号機を5G基地局の置局場所としての活用と5Gを用いた交通信号機の集中制御化等について、技術・制度面で検証。最終年度には信号5Gで収集したデータ等の活用により社会価値創出・社会課題解決に向けた有用性検討を実施し、社会実装に向けた検討を引き継ぐため産官学連携のコンソーシアムを設立いたしました。
当コンソーシアムは普及促進委員会と技術検討委員会の2つの委員会で構成されており、役割としては下記となります。
普及促進委員会:普及促進に向けた提言取り纏め、国際動向や関連施策調査、関係省庁との調整等
技術検討委員会:テーマごとにWGを設置し、技術的な要件検討・ガイドライン案の取り纏めや制度面等の諸課題の整理
令和4~5年度にかけて各委員会・WGでは下記の通り検討を進めおり、関係府省庁への提言も実施しております。
・外部環境調査や参画企業・団体への意見ヒアリングによる社会ニーズの深堀や交通インフラDXの事業モデルの検討
・5G基地局等の機器設置を目的とした高度化柱の整備・運用に係る制度面の課題・方針等の整理
・信号情報配信を受益者負担および官民連携での事業運営スキーム案の検討
・公共・民間にまたがるデータ利活用ニーズ、社会価値の高いユースケースの整理、データプラットフォームのシステム要件等の検討
講演では、PRISMの概要や成果、そして交通インフラDX推進コンソーシアムの取組・展望についてご紹介いたします。
交通インフラDX推進コンソーシアム
副会長植原 啓介 氏
慶應義塾大学環境情報学部教授。博士(政策・メディア)。1995年3月電気通信大学大学院電気通信学研究科情報工学専攻博士前期課程修了。1997年4月慶應義塾大学政策・メディア研究科後期博士課程入学、2000年3月単位取得退学。2003年3月、慶應義塾大学より博士(政策・メディア)の学位を授与。1995年4月以降は、慶應義塾大学において研究員、助手、特任教員などを経、2022年より現職。専門はインターネット、コンピュータサイエンス、高度道路交通システム(ITS)、地理位置情報(GIS)など。2022年8月より交通インフラDX推進コンソーシアム副会長に就任。