2024年5月30日 (木) 10:20 ~ 10:40B2-1WJWTPセミナー会場 B

60GHz高速無線LANへの取組みと適用分野

近年、5Gでは大容量通信を実現するためにSub-6に加えてミリ波の活用が推進され、ミリ波技術の普及が進みつつある状況です。一方で、無線LAN分野では、アンライセンスバンドである2.4GHz、5GHz、6GHzといった周波数帯に加えて、広帯域を活用可能なミリ波60GHz帯を利用する無線LANがIEEEにより仕様化されており、直進性や干渉が少ない等の利点が活きるシーンにて徐々に普及が進んでいる状況です。
将来のブロードバンド化が更に普及する世界の実現に向けて、(株)パナソニックシステムネットワークス開発研究所は、簡単な設置でブロードバンド環境を構築可能な、60GHz高速無線LAN装置を開発いたしました。本装置は業界最小、最軽量で有線LAN同等の高速・低遅延通信をワイヤレスで実現しております。さらに、ビームフォーミング制御アンテナを採用することで、屋内外場所を選ばず、どこでも安定した接続性を可能としております。
 本セッションでは、本装置の仕様、特徴や、適用領域、適用例について紹介するとともに、今後の標準化や無線技術動向を基に、60GHz無線LAN等のアンライセンスバンドの使われ方に関する考察等を紹介します。
株式会社パナソニック システムネットワークス開発研究所
無線技術開発部技術総括
浅野 弘明 氏