2024年5月31日 (金) 15:30 ~ 16:10S3-6WJWTP特別講演会場

スマートホーム標準規格「Matter」が登場した今、市場の変化 ~Matterの最新動向とスマートホーム市場の今後~

2022年10 月、無線規格推進団体である CSA(Connectivity Standards Alliance、旧称ZigBee
Alliance)がスマートホームの新標準規格「Matter」を正式に発表しました。Matterが登場したことによって、これまで乱立するスマートホーム規格に変革をもたらし、Apple系も Amazon系も Google系も利用できるようになり、より高い「安全性」「利便性」「快適性」を実現できると期待されています。

最初のバージョンであるMatter 1.0が2022年にリリースされ、認証プログラムの実施も開始されてから、多くのメーカーが自社の製品がMatterプロトコルをサポートすることを相次いで発表しました。昨年12月、当社はパナソニック・ライフソリューションズ・インド株式会社のクラウドプラットフォーム「MirAIe(ミライ)」を経由するルームエアコンを試験対象とし、Matter 1.2認証を取得しました。この動きを皮切りに、国内のデバイスメーカーの動向はどうなるのか?

また、Matterは異なる通信プロトコルを横断できるため、さまざまなスマートホーム製品やブリッジ、制御されたモバイルデバイス、そして各エコシステム内のクラウドサービスを相互に接続できます。Matterはスマートホームの利便性と相互運用性を向上させるように見えますが、本当にそうなのでしょうか?
アリオン株式会社
代表取締役社長
中山 英明 氏
横浜市立大学商学部経営学科卒、1999 年にアリオンの日本事業展開当初から参画、マイクロソフトWindows、WinCE 認証試験の国内法人営業担当。USB、HDMI、Wi-Fi、Bluetooth 等の標準化認証の国内導入、日本大手家電メーカーの海外OEM/ODM 開発に独自の第三者品質監査事業の立ち上がり、国内自動車メーカー車載機器のハンズフリー機能グローバル品質検証業務を統括。
2010 年に取締役副社長兼営業統括部長、グローバルオートモーティブ事業長、日本、欧州戦略長を歴任、2012 年から現職。