2024年5月31日 (金) 11:30 ~ 12:10K3-2WJWTP基調講演会場

6G/Beyond 5Gで期待される無線技術と開発効率化に向けた最新トレンド

5G,Beyond5Gに対して,より包括的で持続可能な無線接続の提供を目的とした、次世代のモバイル無線通信システム6Gの研究開発では、現在の 5G 通信システムのパフォーマンスを大幅に向上し、更なるネットワークの高速化、広帯域化、低レイテンシ化を目指しています。

その結果、新しいアプリケーションとして、仮想現実や拡張現実 (VR/AR)、AI (人工知能)、コネクテッドカー、コネクテッド インダストリーズと自動化、非地上系ネットワーク (NTN) を通じたユビキタスカバレッジ、無線通信とセンシングの融合、低電力無線通信などの実現が期待されています。
現在,2030年ごろの実用化を目指し仕様策定が進められている6G システムの実現に向け、次のような技術に関する研究が進められています。
・サブテラヘルツ通信などの新しい周波数
・AI および機械学習
・再構成可能なインテリジェント サーフェス (RIS)
・無線通信とセンシングの融合(JCAS)
・新しいデジタル波形

また、AI や機械学習の技術は、すでに 5G-Advanced システムに内包されています。6G 無線通信規格は、AI ベースのエアインターフェイスをサポートすることで、ジョイント圧縮および符号化、ビームフォーミング、チャネル状態情報 (CSI) 圧縮、測位技術などの機能を向上する可能性があります。

当講演では、Beyond5G、来たる6G技術の実現に向け、不可欠となる技術とそれに対応する解析,シミュレーション手法などについてご提案いたします。
MathWorks Japan
プリンシパルアプリケーションエンジニア
田中 明美 氏
MathWorks のプリンシパルアプリケーションエンジニアとして、特に通信システム、信号処理、画像処理、およびHDLの実装に注力し電子情報通信学会/スマート無線研究会(SR)の幹事補佐も務める。
MathWorks入社前は、セルラーシステムのLSI/FPGA の設計をしており、世界初の機能を実装した経験などを持つ。また、書籍「MATLAB/Simulinkとモデルベース設計による2足歩行ロボット・シミュレーション」の著者。