2025年5月29日 (木) 11:30 ~ 12:10K2-2WJWTP基調講演会場
6G時代を見据えた無線通信技術の展望と研究開発戦略 〜6G時代に必要と思われる技術の理想と現実、現実からみた将来展望〜
6G時代を見据えて様々な無線通信技術の研究開発が行われ、また技術展望も行われ、次世代のホワイトペーパー等も出されている。しかし、その多くは、現在の無線通信技術を研究開発、標準化の観点で俯瞰し、実験等の基礎検証等も十分でなく、各種運用周波数の本当の価値を把握せずに選択し、フェアに評価、検証、整理して行われていないものが散見されているのが現状である。
本講演ではこのようなイメージで語られている6G時代というものにより現実性を持たせるために、京都大学で行われてきた各種研究開発を通じて、6G時代に必要と思われる無線通信技術の理想と現実、現実からみた6G時代を見据えた将来展望およびこの展望から見える研究開発戦略について示す。

京都大学
大学院情報学研究科原田 博司 氏
1995年 郵政省通信総合研究所(現 独立行政法人 情報通信研究機構(NICT))入所。以来ディジタル信号処理を用いた移動通信技術、ソフトウェア無線技術、コグニティブ無線技術、ワイヤレススマートメータリングの研究、開発、標準化に従事.米国ソフトウェア無線(SDR)フォーラム理事,米国Wi-SUNアライアンス理事会共同議長・議長・副議長,米国ホワイトスペースアライアンス及びダイナミックスペクトルアライアンス理事、米国IEEE Dyspan standards committee (1900)議長、IEEE802.15.4g、IEEE1900.4、IEEE802.15.4m、IEEE2857、 IEEE 802.15.4aa,、IEEE 802.15.4ad及びTIA TR-51各標準化委員会副議長等の研究/標準化活動に従事。2014年より京都大学大学院情報学研究科教授.電子情報通信学会業績賞(平成18年,平成30年)、電子情報通信学会フェロー(2009年)、IEEEフェロー(2025年)、文部科学大臣表彰 科学技術賞及び産学官連携功労者表彰 総務大臣賞(2014年)、前島密賞(2019年)、志田林三郎賞(2017年)、IEEE標準化作業部会賞(5回)、ARIB電波功績賞(3回)受賞。