2026年5月29日 (金) 11:30 ~ 12:10K3-2WJWTP基調講演会場
IEEE 802.11無線LAN最新標準化動向2026
現在、最新・最速の無線LANとして802.11be/Wi-Fi 7が市場に出てきましたが、IEEE 802.11 Working Group (WG)ではその系譜を受け継ぐIEEE 802.11bn標準化が進められています。この標準化は、干渉下でのスループット拡大、遅延ジッタの削減、アクセスポイント間のローミング時のフレームロス削減といった高信頼化を目指す他、世界的な脱炭素の潮流からアクセスポイントの低消費電力化、また通信効率向上や柔軟な通信形態を実現するため端末間通信の改善にも取り組むことを目標とした活動です。昨年7月に規格ドラフト1.0版策定が承認され、8月発行のドラフトに対してWGレベルでの初回の電子投票(Letter Ballot)を10月まで実施、現在は2.0版策定に向けコメント処理を進めており、代表機能が出揃いました。そして早くも次の新たな標準化立ち上げの議論が始まっています。本講演では、新たなニーズを汲み取るべく進化を続けるIEEE802.11無線LANの最新標準化動向とそれらの注目技術について解説します。
株式会社東芝
総合研究所 インフラシステムR&Dセンター ワイヤレスシステム技術開発部フェロー足立 朋子 氏
東芝にて無線LANの研究開発に従事。専門は無線通信プロトコル。2001年からIEEE 802.11無線LAN標準化活動に参加、802.11n標準化ではEditorial Panel Member。2004年に802.11j標準化活動功労賞、2010年に802.11n標準化活動功労賞、2021年に802.11-2020標準化活動功労賞、802.11ax標準化活動功労賞を受賞。また無線LAN関係の活動により、2014年に一般社団法人電気学会 電気学術振興賞、2016年に第48回市村産業賞、2018年に電子情報通信学会業績賞、2021年に文部科学大臣表彰科学技術賞、2024年にARIB電波功績賞(ARIB会長賞)を受賞。その他、2011年及び2015年に関東地方発明表彰受賞など。Beyond 5G推進戦略懇談会検討WG構成員を務めた他、総務省情報通信審議会専門委員などを務める。