2025年5月30日 (金) 13:30 ~ 14:10K3-4WJWTP基調講演会場
6G時代に向けた生成AIとロボット時代の通信革新~ワット・ビット連携/TSN対応ローカル5Gと低遅延通信半導体チップの挑戦~
生成AIと協調ロボットが社会実装される中で、リアルタイム性と超高信頼を同時に満たす通信インフラが求められています。本講演では、3GPPリリース19で強化されたURLLCおよびTSNの要件を先取りし、2025年に商用化予定のTSN対応ローカル5Gと、それに組み込む低遅延通信半導体チップの開発内容を紹介します。さらに、ワットビット連携を通じて、通信と電力インフラを統合的に整備することでインフラ効率化と低遅延通信を実現する取り組みも解説します。ミリ秒単位の遅延制御や時間同期の技術的課題とその解決策、さらにAGVや産業ロボットとの実証結果を報告します。
また、6G時代に向けては、より高度なリアルタイム協調が要求されます。現在開発中の低遅延半導体チップとロードマップについても触れ、次世代スマートインフラの基盤としての通信技術の進化を展望します。

株式会社マグナ・ワイヤレス
取締役 COO,工学博士池田 博樹 氏
大阪大学大学院工学研究科修了(1995年)。日立製作所中央研究所にて光通信の研究開発と標準化活動を担当。2009年工学博士取得。2012年フリービット執行役員として日本初の格安スマホを主導。2016年エイビット合弁会社取締役を経て、2020年エイビットで純国産ローカル5Gシステム開発、NEDOポスト5G半導体チップ開発リーダーを務める。現在マグナワイヤレス取締役、ブロードバンドアソシエーション理事。ローカル5Gの講演多数。