2025年5月28日 (水) 11:30 ~ 12:10K1-2WJWTP基調講演会場
Society 5.0を深掘すると見えてくるBeyond 5G/6Gでのミリ波・テラヘルツ波の活用方法
Society 5.0の実現には、サイバーフィジカルシステム(CPS)の高度化が不可欠であり、その基盤となる通信技術がBeyond5G/6Gです。本講演では、NICTにおけるBeyond5Gの研究成果をもとに、6G時代におけるミリ波・テラヘルツ波の活用方法について議論します。CPSでは、IoTセンサーから得られるデータをサイバー空間に統合し、デジタルツインを介したAIによる最適化とアクチュエーションが可能となります。この過程で求められるのは、大容量・低遅延・超高信頼な通信環境であり、ミリ波・テラヘルツ波の活用が鍵を握ります。特に、デジタルツイン構築と更新では、ミリ波・テラヘルツ波の特徴が発揮できると見込まれています。ミリ波・テラヘルツ波を活用し、Beyond5G/6GがどのようにSociety 5.0の社会実装を加速するかを明らかにします。

国立研究開発法人情報通信研究機構
Beyond 5G 研究開発推進ユニット 寳迫 巌 氏
1993年博士号(理学)を取得。日本鋼管(株)のULSI研究所を経て通信総合研究所(現NICT)に入所。情報通信研究機構(NICT)の未来ICT研究所所長、ワイヤレスネットワーク総合研究センター長を経て、2021年4月よりBeyond 5G研究開発推進ユニット長。これまでにテラヘルツ帯の半導体デバイス・カメラ・ワイヤレスシステム等の研究開発に従事。IEEE 802.15 Standing Committee Terahertz (SC-THz)の副委員長。